南九州で初、弥生時代中期の青銅製鑿が出土 鹿屋・牧山遺跡
鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター(霧島市)は20日、鹿屋市串良町細山田の牧山遺跡から、弥生時代中期(約2000年前)の青銅製の鑿(のみ)が見つかったと発表した。南九州では初出土で、鋳造された銅鑿としては全国3例目。「事例の少ない青銅製工具の流通を考える上で貴重」としている。
棒状の銅鑿は長さ4.4センチ、幅8ミリ、重さ10グラムで、竪穴住居跡から出土した。全体が研磨され先端には刃部があり、側面部に鋳造する際できたとみられる鋳型の合わせ目も確認できる。
木々の先端に取り付け、銅鐸(どうたく)の鋳型の彫り込みなどに使われたとみられる。過去の発見例では鋳造品のほか銅剣の一部を加工したものもあり、福岡や佐賀でさらに古い銅鑿が出土しているため、北部九州からの伝来とみられる。
棒状の銅鑿は長さ4.4センチ、幅8ミリ、重さ10グラムで、竪穴住居跡から出土した。全体が研磨され先端には刃部があり、側面部に鋳造する際できたとみられる鋳型の合わせ目も確認できる。
木々の先端に取り付け、銅鐸(どうたく)の鋳型の彫り込みなどに使われたとみられる。過去の発見例では鋳造品のほか銅剣の一部を加工したものもあり、福岡や佐賀でさらに古い銅鑿が出土しているため、北部九州からの伝来とみられる。
2016.12.21配信 南日本新聞