柏高島屋ステーションモール主催
2015.10.18訪問
2015.10.18訪問
関東牛刀を手造りしている八間川義人さんが工程を実演、鋼材は無駄がでないように2丁取りし牛刀の型紙をのせマジックで書き写す。
鋼材の歪みを叩いて直す。
鋼材を包丁の形に人力で切り出す。道具は鎚とタガネだけ。
普通はプレス抜きするか台切り、もしくはコンター(帯鋸)などを使うが、あくまで近代的な機械がなかった時代のアナログな作業にこだわる義人さん。
金床の上に鋼材を置き、マジックの線の通りにタガネとハンマーで叩いて切る。
大まかな形に切ったら型紙の形にグラインダーで整える。
グラインダーはお弟子さんが担当。
大昔は接着剤の性能が悪かったので、回転する砥石が破損し、高回転で顔面を直撃し大怪我をしたり、運悪く亡くなったりする事故があったとか、、、嗚呼、くわばらくわばら
下側の鍔が溶接してある方は関のサンプル、プレス抜きだと穴も一緒に抜ける。
口金(鍔)を溶接したあと成形する。
入魂の刻印。
普通はプリントか打刻機を使うが、怖いくらい強烈に何度も叩いていた。
個人的には打ち損なうと確実に自分の指を強打するので、刻印を掴む箸を自作し弟子に先手鎚で打たせた方が安全なような気もしたのだが、、、
このあと磨きの工程がはいるので消えないよう深く打ち込む。
コークスの炉、牛刀に砥の粉を塗って乾いたら焼入れ焼き戻し。
明かりを消し工場内を暗くし赤めた色で温度を判断。
油で焼入れ
焼き戻しをしたあとの状態
熊本出身の八間川憲彦さん、サンヨーマグネシア三面砥石で研ぎの極意を披露。
お父さんの話が面白かった。
工房の隣の手造刃物展示場、五香刃物の包丁がずらりと並ぶ。
写真を撮り忘れたが目次さんの鉋や神田さんのも作切出などもあった。
千葉の鋏以外に山形の鋏も。
毎年12月の第2土曜、日曜がアウトレット刃物処分市開催。
使い終わったグラインダーの石。
欲しそうにみてたら持って行っていいよ~と社長。
重たいからさすがに持ち帰りしなかったが小割にしてお土産にわけて欲しいな~
欲しそうにみてたら持って行っていいよ~と社長。
重たいからさすがに持ち帰りしなかったが小割にしてお土産にわけて欲しいな~
他の刃物産地は補助金などで機械化、大量生産がすすんだが、東京や千葉の家族経営で小規模な鍛冶屋は昔ながらの伝統的なやり方を守って頑張っている。
次の世代へ伝統を継承したいという熱い想いが伝わりとてもいい一日でした。
ありがとうございました。
J:COMチャンネルの柏市広報番組に出演
11月1日~15日 広報番組「これってナンダイ!?市立柏研Q所(カシケン)」
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/020300/kashi-ken.html
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