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2人の直樹さん伝統工芸士に 三木金物の将来担う

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「播州三木打刃物」の伝統工芸士認定を、千代鶴貞秀工房(兵庫県三木市福井3)の鉋(かんな)鍛冶森田直樹さん(38)と、梶原鏝(こて)製作所(同市加佐)の四代目梶原直樹さん(44)が受けた。7年ぶりの誕生で、三木金物の伝統工芸士は17人となった。「金物のまち」の将来を担う2人の「直樹」はさらなる活躍を誓う。(大島光貴)
伝統工芸士の認定には、経済産業大臣指定の伝統的工芸品の製造に従事し、12年以上の実務経験が必要。2人は昨年10月、各工房で試験を受け、今年2月25日付で認定された。
 森田さんは2004年、二代目千代鶴貞秀(本名・神吉岩雄)さん(72)に弟子入り。千代鶴直秀の名で鉋や小刀などの製造に励む。11年から始めた「鍛冶屋体験」では国内外の約20人を受け入れたほか、15年にはイタリア・ミラノで製作実演を行い、三木金物の魅力発信にも力を入れる。
 認定を受け「責任を感じるが、これを機会にたくさん勉強して『伝統工芸士』の名に負けないように頑張る」と意気込む。
 工芸士試験への挑戦を勧めた貞秀さんは「伝統を守り、世界中から見学に来てもらうぐらいの気持ちを持ってほしい。3、4年後には三代目を襲名させたい」と話す。
 梶原さんは三代目の父薫さん(78)に1995年から師事。左官鏝の製造を手掛け、三木工業協同組合青年部の会長も務める。展示会や左官職人の技術講習会で聞いたニーズを柔軟に取り入れ、商品を約2千種類に増やした。
 「伝統工芸士の看板を汚すわけにはいかない。より責任感を持って仕事に当たりたい。製品には自分の銘を入れようと思う」と決意を語る。
 三木金物の伝統的工芸品指定に尽力した薫さんは「職人の仕事に『これでよし』はない。さらに上を目指す気持ちを持ち続けてほしい」とエールを送る。

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