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「千葉工匠具」伝統的工芸品に 国が指定

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申出団体に館山の2業者

房州鎌の高梨さん

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金切鋏の加藤さん

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館山市などで生産されている「千葉工匠具(こうしょうぐ)」が、国の伝統的工芸品に指定された。県内の鍛冶職人が伝統的な手法でつくり上げている鎌や鍬、包丁といった刃物、道具類のことで、県内の指定は房州うちわに続いて2件目。
県内では、古来から製鉄、鍛冶業が盛んで、江戸期の開墾やまちづくりのため、大工や農家が使う仕事道具の製作技術が発展。文献資料からも江戸末期には工匠具の産地として成立したことが分かっている。
酪農が盛んな地でもあり、明治以降は牧羊、牧畜に合わせ、洋鋏(はさみ)や包丁、牧場管理に使う鎌なども製造されるようになったという。
今回は、技術の伝承などを目的に鍛冶業者で組織している「千葉県打刃物連絡会」が指定を申出、11月30日に経済産業省から指定を受けた。同連絡会は県内10業者が会員で、安房地域では館山市の2業者が加盟している。
館山市正木の高梨欣也さん(81)は、房州鎌の伝統を引き継ぐこの道66年の鍛冶職人。「切れ味が良く、使い勝手もいい」と根強い人気があり、受注生産で1本1本心を込めてたたき上げる。
「鋼の材質の見極め、焼き入れのタイミングで切れ味が変わる。そこが職人の技。鉄は生き物で、まだまだ分からないことだらけですよ」と鍛冶の奥深さを語る。
指定を受け「指定をきっかけに房州鎌が再認識され、後継者が現れてくれるとうれしい。多くの先人の技術を引き継ぎ、いまの私がある。受け継いでくれる人がいれば喜んで私の技術を教えたい」と語る。
同市長須賀の金切鋏製造業者「君萬歳久光」の加藤高一郎さん(76)=同市沼=は、日露戦争の激戦地203高地でロシア軍が張った鉄条網を切断したことで有名となり、その名がついた「君萬歳久光」の金切鋏をいまに伝える職人だ。
主にブリキ屋などに使われる鋏で、切れ味に加え、スタイルもいいと支持され、全国主要都市の問屋から注文を受ける。
職人歴58年。「お宅の鋏は良く切れるね」という客からの言葉がなりよりの喜びで、昨日より今日、今日より明日。少しでもいいものをつくりたい」と日々、鉄と向き合う。国からの指定について「先祖代々の技術が認められうれしい」と話していた。

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和風総本家 ろ政 金切りばさみ



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