多古町北中の「ぎゃらりぃ トキノオト」で、「メタルスミス イイジ」の名前で活動する鍛冶職人、伊藤愛さん(32)=八千代市=が初の個展を開いている。金属をたたいて仕上げる鍛造(たんぞう)作品は「実用的でありながら、見ていても楽しい」のが魅力と紹介。英国で修行した海外仕込みの腕前で約50点を披露している。23日まで。
佐倉市出身の伊藤さんは、船橋市内の高校を卒業後、渡英。大学で金工などを学ぶとともに、現地の鍛冶屋に3年間弟子入りし、修行を積んだ。2011年に帰国し、昨年5月に八千代市勝田台に鍛冶工房を開いた。
展示するはさみやピンセットなどはいずれも装飾が施されており、実際に使用できるほか、インテリアとしても機能する。一推しは壁掛け用のフックで「たたく」「伸ばす」「丸める」「ひねる」といった鍛冶技術の基本が詰まっているという。販売もしている。
伊藤さんは「『鍛冶』というと難しく捉えられがちだが、気軽に見てもらえればうれしい」と呼び掛けている。工房で予約制のワークショップも行い、参加者を募っている。
入場無料。同ギャラリーの開館日は金、土、日、月曜。金曜日は午後1時半~4時半、土、日、月曜日は午前10時半~午後4時半。
問い合わせは伊藤さん(電話)050(7124)7036、同ギャラリーのオーナー小島さん(電話)080(1074)8317。