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和鉄のみやび

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二人の鋳物師がつむぐ芦屋釜の世界

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 北九州市に隣接する芦屋の地で、室町時代を中心につくられた茶の湯釜の名器「芦屋釜」。美しい文様と端正な形が京の貴人達に好まれ、人気を博しました。しかし、庇護者大内氏の滅亡などにより、その製作は江戸時代初期頃に途絶えてしまいます。
 芦屋釜の製作が途絶えておよそ400年。芦屋釜復興の動きが芦屋町で始まり、平成7年(1995)、釜の製作工房を備えた芦屋釜の里が開園します。復興に携わった名工達からバトンを受け継ぎ、現在、芦屋釜復興に精力を注ぐのが八木孝弘と樋口陽介です。八木は平成9年(1997)より鋳物師養成員として修業を重ね、独立後は茶道界を中心に活躍しています。樋口は平成17年(2005)より鋳物師養成員として経験を積みながら、鋳金の展覧会へ出品・入賞するなど、美術的な作品づくりにも励んでいます。
 彼らが作品に用いる素材は、日本古来のたたら製鉄で生み出された和鉄です。本展では、先人の技に倣いながら、和鉄に様々な表現を与えることで独自の世界観を追及する二人の鋳物師に注目し、彼らがつむぐ和鉄の美意識をたどります。

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