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伝統の鑿焼き 技術継承 松本石匠組合の青年部 勉強会

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松本・安曇野・塩尻・木曽 信州の地域紙
市民タイムスWEB 2018.9.17
https://www.shimintimes.co.jp/news/2018/09/post-1961.php

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松本地方の石材加工業者でつくる松本石匠組合の青年部は16日、かつて職人が手作りして使っていた鑿の焼き入れを学ぶ勉強会を松本市内で開いた。青年部は近年、国宝松本城の石垣修復に必要な石積み作業の国家資格「石材施工技能士」の取得に取り組んでおり、伝統の鑿焼きも継承しようと初めて企画した。青年部員11人を含む約20人が参加し、大先輩から手仕事の知恵と技を学んだ。
  かつて職人たちは毎日自前の炉で鋼材を焼いて金床でたたくなど加工した大小の鑿を何十本も用意し、「荒削り」や「字彫り」などの石材切削作業に使い分けていたという。昭和30年代から次第に切削機械へ移行した。
  島立の永田石材本店工場で行われた。当時を知る山口石材(松本市北深志1)会長の山口忠雄さん(90)と堀内石材店(同市庄内3)会長の堀内重雄さん(83)、浅川石材(安曇野市穂高柏原)会長の浅川容克さん(80)が指導し、青年部員らは熱した鉄のたたき方や焼き入れのタイミングなどを教わった。
  組合最長老の山口さんは「伝統の技術が伝わるのはうれしい。将来の文化財修復にきっと役立つ」と期待した。青年部長の大槻悟さん(40)=松本市大手5=は「文化財の石垣修復では当時の加工技術が求められる場面が出てくる。先輩方が元気なうちに継承できれば」と意気込んでいた。


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