産経新聞 11月30日配信
日本刀を作る工程で、ふいごを使って玉鋼を焼き、鍛える様子を実演するふいご祭が29日、宇都宮市の二荒山神社で行われ、大勢の見物客が伝統の技に見入っていた。ふいご祭は今年で5回目の開催。日本美術刀剣保存協会県支部(鷺谷政信支部長)の主催で、刀鍛冶による玉鋼の鍛錬実演のほか、刀剣の研磨実演や二荒山会館では刀装具の展示も行われた。ふいご祭は刀工や鍛冶師、鋳物師らが1年間の感謝を込めて行う神事。この日は、矢板市、那珂川町、宇都宮市でそれぞれ刀工を務める3人が、日本刀の材料となる玉鋼をふいごを使って炭で焼き、金床に乗せたオレンジ色の玉鋼を交互に槌で打ち延ばして鍛錬していった。