<この人このまち>作刀の技 包丁に込める 伝統受け継ぐ8代目鍛冶職人
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201812/20181217_23003.html
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青森県弘前市の二唐(にがら)刃物鍛造(たんぞう)所は江戸時代から約350年にわたり、作刀で培った鍛造技術を守り抜いている。その技は今も、包丁の製造に生かされている。8代目として伝統を受け継ぐ吉沢剛さん(32)に、職人の思いと鍛造所の歴史を聞いた。
(青森総局・茂木直人)
(青森総局・茂木直人)
◎二唐刃物鍛造所8代目鍛冶職人 吉沢剛さん(32)/全工程が手作業。「津軽打刃物」のブランド守っていきたい
-会社の歴史を教えてください。
「江戸時代前期の1670年代ごろ、二唐家は津軽藩の初代藩主津軽為信から日本刀を作るよう命じられました。以来、武器を作る鍛冶屋として日本刀を中心に、軍船や大砲、旧日本軍の軍刀の製造を手掛けてきました。江戸時代、城下町だった弘前には100軒以上あったと言われる鍛冶屋も今では、5軒ほどしか残っていません」
「江戸時代前期の1670年代ごろ、二唐家は津軽藩の初代藩主津軽為信から日本刀を作るよう命じられました。以来、武器を作る鍛冶屋として日本刀を中心に、軍船や大砲、旧日本軍の軍刀の製造を手掛けてきました。江戸時代、城下町だった弘前には100軒以上あったと言われる鍛冶屋も今では、5軒ほどしか残っていません」
-作刀技術は現在、包丁作りに応用されています。
「第2次世界大戦後、本格的に包丁の製造を始めました。日本刀を作っていた頃の技術や知識を活用し、丈夫で切れ味鋭い包丁に仕上げるのが一番のこだわりです。大量生産用の機械を使わずに、鍛接から柄付けまでの製造の全工程が手作業です。年間約800本の包丁を製造し販売します。ほぼ全て受注生産です」
「第2次世界大戦後、本格的に包丁の製造を始めました。日本刀を作っていた頃の技術や知識を活用し、丈夫で切れ味鋭い包丁に仕上げるのが一番のこだわりです。大量生産用の機械を使わずに、鍛接から柄付けまでの製造の全工程が手作業です。年間約800本の包丁を製造し販売します。ほぼ全て受注生産です」
-二唐の包丁は国内外で高い評価を受けています。
「2007年に青森県の伝統工芸品に認定されました。昔から培ってきた技術を絶やさず、活用し続けている点が評価されました。製造する包丁の約6割が海外向けです。鍛冶屋が作る包丁として、裏打ちされた品質の高さが人気を集め、ドイツやフランスなど5カ国に輸出しています」
「2007年に青森県の伝統工芸品に認定されました。昔から培ってきた技術を絶やさず、活用し続けている点が評価されました。製造する包丁の約6割が海外向けです。鍛冶屋が作る包丁として、裏打ちされた品質の高さが人気を集め、ドイツやフランスなど5カ国に輸出しています」
-包丁作りの修業は相当厳しいと思います。
「24歳で包丁の製造に携わり始めました。最初の3年間は10本作って2本も製品になればいい方でした。鍛造や金属加工の技術を受け継ぐ難しさを痛感する毎日でしたが、7代目の父の指導もあり、だいぶ技術が身に付きました。今では、デザイン性を重視して開発した弊社のブランド包丁の製造を任されています」
「24歳で包丁の製造に携わり始めました。最初の3年間は10本作って2本も製品になればいい方でした。鍛造や金属加工の技術を受け継ぐ難しさを痛感する毎日でしたが、7代目の父の指導もあり、だいぶ技術が身に付きました。今では、デザイン性を重視して開発した弊社のブランド包丁の製造を任されています」
-8代目としての意気込みは。
「『プロが使う包丁なら二唐』と言われるよう、製品の品質を追求していきます。津軽地域で鍛造された製品は一般的に『津軽打刃物(つがるうちはもの)』と呼ばれますが、弘前の鍛冶屋が減少した中で、会社独自の技術だけでなく『津軽打刃物』というブランドも守りたいです」
「『プロが使う包丁なら二唐』と言われるよう、製品の品質を追求していきます。津軽地域で鍛造された製品は一般的に『津軽打刃物(つがるうちはもの)』と呼ばれますが、弘前の鍛冶屋が減少した中で、会社独自の技術だけでなく『津軽打刃物』というブランドも守りたいです」
河北新報2018.12.17
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https://luxurytraveltohoku.jp/art_craft/art_craft-1801/
吉澤俊寿・剛(二唐刃物鍛造所)
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吉澤俊寿・剛(二唐刃物鍛造所)
http://www.nigara.jp/
二唐刃物鍛造所
二唐刃物鍛造所