北摂大学 レポート:「一生役立つ技術 家庭用包丁の研ぎ方セミナー」
大工道具から家庭用刃物まで幅広く扱う刃物専門店「のぼり刃物店」で、「家庭用包丁の研ぎ方セミナー」が開催されました。普段はご主人に研いでもらっているという主婦の方や、料理が好きという男性など、3名が参加。少人数で和気あいあいとした雰囲気でした。
まずは店主の林さんによる研ぎ方の説明と実演。
工程だけでなく、力の加減や指の置き方、さび取りの裏技など、プロならではのアドバイスを交えながら丁寧に進みます。
工程だけでなく、力の加減や指の置き方、さび取りの裏技など、プロならではのアドバイスを交えながら丁寧に進みます。
研ぐにつれて裏側に出る”刃がえり”を、指で触って確認。この刃がえりが研ぎ具合を確認する目安になります。
「砥石って、どれを使えばいいのか分からなくて」
と言っていた参加者の方々でしたが、一般的な研ぎ直し用の中砥石(なかといし)と、最終仕上げ用の仕上げ砥石とを実際に触って、その違いに納得していました。
説明の後はいよいよ、持参した自分の包丁を実際に研いでみます。
「薄く上手に切れました。お料理もおいしくできそうです」
錆びていた包丁が輝きを取り戻し、サクサクと気持ち良い切り心地になりました。
セミナー終了後、参加された方達からは、
「楽しかったです。帰って主人に自慢できます」
「ここにお店があると分かっただけでも良かった。専門家に相談すると安心できます」
などの喜びの声が聞かれました。
また、林さんは「体で覚えていることを言葉で説明するのは難しくて、自分の再認識にもつながりました」と笑顔で語ってくれました。
お客さんとはできる限り対面でコミュニケーションをとり、用途に合った商品をお勧めしたいという林さん。今回のセミナーでは、刃の種類や特徴に応じた“道具が喜ぶ”研ぎ方が伝わったのではないでしょうか。
お客さんとはできる限り対面でコミュニケーションをとり、用途に合った商品をお勧めしたいという林さん。今回のセミナーでは、刃の種類や特徴に応じた“道具が喜ぶ”研ぎ方が伝わったのではないでしょうか。
のぼり刃物店