2016/11/2 神戸新聞NEXT
兵庫県三木市上の丸町、金物資料館は、三木金物を支えてきた大工道具の一つ「鉋(かんな)」の歴史を紹介する特別企画展を開いている。江戸時代から現代までの鍛冶職人による逸品をはじめ、形や用途も多彩な約60点を展示している。12月4日まで(月曜休館)。
開館40周年を記念し、鋸、(のこぎり)鑿(のみ)、鉋、鏝(こて)などの大工道具を年に1品目ずつ紹介する企画の第1弾。室町時代、材木の表面をきれいに切断できる「大鋸(おが)」とともに中国から伝わった鉋の歴史をパネルで紹介している。
稲本佳志館長は「江戸後期には専門鍛冶が登場し、ふすまの敷居や木材の角専用など多彩な用途に対応する中で技術も進化した」と解説。「一般にはなじみが薄いが、三木の伝統産業としての歴史を知ってほしい」と話している。
会場には、鎌倉時代の絵巻物にも描かれた釿(ちょうな)=手おの=や槍鉋(やりがんな)など、鉋と同様に木材の表面を滑らかにする道具も展示。12日午後1時半~2時半には伝統工芸士の山本芳博さんが三木の鉋の歴史について講演するほか、鉋削り体験会もある。
入場無料。午前10時~午後5時。同館TEL0794・83・1780
(後藤亮平)
開館40周年を記念し、鋸、(のこぎり)鑿(のみ)、鉋、鏝(こて)などの大工道具を年に1品目ずつ紹介する企画の第1弾。室町時代、材木の表面をきれいに切断できる「大鋸(おが)」とともに中国から伝わった鉋の歴史をパネルで紹介している。
稲本佳志館長は「江戸後期には専門鍛冶が登場し、ふすまの敷居や木材の角専用など多彩な用途に対応する中で技術も進化した」と解説。「一般にはなじみが薄いが、三木の伝統産業としての歴史を知ってほしい」と話している。
会場には、鎌倉時代の絵巻物にも描かれた釿(ちょうな)=手おの=や槍鉋(やりがんな)など、鉋と同様に木材の表面を滑らかにする道具も展示。12日午後1時半~2時半には伝統工芸士の山本芳博さんが三木の鉋の歴史について講演するほか、鉋削り体験会もある。
入場無料。午前10時~午後5時。同館TEL0794・83・1780
(後藤亮平)