高岡市横田町の有礒正八幡宮(上田正宙宮司)で8日に行われる「ふいご祭」に向けた試し吹きが5日、同八幡宮で行われ、関係者が木製の送風機「鞴(ふいご)」を用いて、炉に火を起こす手順を確認した。
ふいご祭は、鋳物の神「石凝姥命(いしごりどめのかみ)」に感謝する行事。同八幡宮では高岡鋳物発祥の地、金屋町が開町400年を迎えた2011年から、金属関連業界の繁栄を祈って行っている。ことしは三種の神器にちなんで勾玉(まがたま)を鋳造する。
試し吹きには高岡銅合金協同組合の関係者ら4人が参加。鞴を手で動かして炉に風を送り込むと、勢いよく炎が上がった。炉に入れる容器「るつぼ」を取り出す動作も練習した。
8日は午前10時から神事、同11時から鋳造式を行う。ミカンと餅の振る舞いもある。鋳物師からミカンを受け取ると、1年間風邪をひかないという言い伝えがある。
北日本新聞社