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古刀再現へ真剣勝負 津幡の刀工松田さん

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石川県内で唯一、日本刀を制作する津幡町浅田の刀工松田恒治さん(54)が今年、室町時代以前の「古刀」の再現を目指し、新たな「刀文(はもん)」を生み出すことに挑戦する。9日、鍛刀場(たんとうじょう)で真っ赤に熱した鉄を打った松田さんは「自信を持てる一振りを仕上げたい」と意欲を見せた。
 
 松田さんによると、室町以前の古刀は「味がある」「見どころがある」と言われ、美術的な評価が高い。松田さんは現代の技術で精錬された鉄ではなく、江戸期の古民家のくぎや金具を用い、刀を鍛錬する。今年は赤く焼いて刃文をつける「焼き入れ」温度を下げるなど、製法を変える。
 
 年明けの刀作りを本格化させた9日、松田さんは火花に包まれて鉄の塊をたたいて延ばし、半分に折り畳む作業を繰り返す「折り返し鍛錬」に汗を流した。近年、納得できる作品ができず展覧会に出品していないという松田さんは「古刀に一歩でも近づけるよう工夫し、世に問える刀を作りたい」と話した。

北國新聞 2018.1.10

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