【ニューヨーク時事】三重県の食材を中心に扱う東京都港区の料理店「伊勢すえよし」のシェフ田中佑樹さん(30)=三重県四日市市出身=らが9日、米ニューヨーク市内の料理学校「インターナショナル・カリナリー・センター」で、刺し身をテーマにした講習会を行った。米国産のブラックシーバスなどで三枚おろしや五枚おろしを実演。包丁の種類や、魚の寝かせ方のほか、生きた魚の処理方法により鮮度や値段が変わることを紹介した。会場からはひっきりなしに質問が出ていた。センターでフランス料理を学ぶ米南部アラバマ州出身のコディ・ロスさん(28)は、「面白かった。生魚というと、きれいにして出すだけなのではと思ってしまうが、実際にはやることがたくさんあることを知った」と語った。田中さんは講習会後「以前ニューヨークに来た時、和食店と呼んでいいのかという店があった。(講習で)本来の形を少しでも分かってもらいたかった。もっと紹介したいこともあったが、だいぶ分かってくれたのではないか」と話した。2019.1.10 時事ドットコム
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