紀伊民報 10月8日配信
リンボクが開花 和歌山県紀南地方
【満開になったリンボク(和歌山県白浜町庄川で) 】
和歌山県紀南地方の山でサクラの仲間リンボク(バラ科)が白色の花を咲かせている=写真。秋は樹木の花が少なく、白いベールをかけたように目立っている。
リンボクは高さ5~10メートルになる。葉の脇にある総状花序に直径5、6ミリの小さな花を多数つける。実は倒卵形で翌年の春に熟す。別名ヒイラギガシとも呼ばれる。
白浜町庄川では富田川支流の庄川沿いに数本が満開になっている。近くに住む男性は「この花は毎年咲かず、4年ぶりの開花」と話している。
昔、この地域には砥石の石切り場が多く、若木がハンマーの柄に使われていた。しなりがあってたたいた時の振動が伝わりにくく、折れにくかったからだという。