商店街を盛り上げる刃物専門店
2019年5月17日(金) 第18425号|大津 ニュース(滋賀報知新聞)
【大津】 東近江市八日市清水2丁目で刃物や建築関係の資材、工具、機械の販売、仮設足場のレンタルなどを手がける企業「三省堂」が今月、大津市長等2丁目で包丁などの刃物専門店「刃物や三省堂」をオープンさせた。
同企業は、刃物の生産地として知られる兵庫県三木市から先々代が滋賀県へ行商に訪れていたのが縁で、53年前に東近江市に店舗を構えたのが始まり。本店では地域の需要にこたえる形で建設関係の商品も手広く扱っている。
三代目店主の大橋慶之さんが「日本の伝統技術である刃物の良さを多くの人に発信したい」と考え、専門店を開くことにした。
店舗は大津市内の菱屋町商店街の一角で、以前は洋品店だった昭和初期の建物を改修した。大橋さんは「道具屋として商店街を盛り上げたい」と話す。
店内には、三木市をはじめ、堺(大阪府)、関(岐阜県)、越前(福井県)などの刃物の産地で職人が手がけた各種の包丁がずらりと並ぶ。仕入には職人が一本ずつ鍛造した製品にこだわり、同じ包丁でも少しずつ表情が変わるのが特徴だ。
大橋さんは「こだわりの包丁が暮らしを豊かにする一助となれば。気楽に立ち寄ってください」と呼びかける。
営業日時は木~土曜日の午前10時~午後6時。包丁は4000円から取り揃えているほか、キッチンばさみやピーラーなど台所小物も扱う。また、家庭の包丁を専門の技術で研ぐ「刃物研ぎ」(1000円~、1週間程度預ける必要有)にも応じる。問い合わせは同店(TEL077―574―7035)へ。