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海外向けの包丁開発/刀鍛冶技術生かし/弘前

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共同開発した津軽打刃物を手にする吉澤社長(右)とワグナー氏

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津軽打刃物を手掛ける青森県弘前市の二唐刃物鍛造所(吉澤俊寿社長)が、ドイツ人デザイナーとともに海外市場向けの新商品を共同開発した。同社伝統の刀鍛冶技術に着想を得た、日本刀の鋭利で神秘的な印象のデザインで、吉澤社長は「斬新で素晴らしいデザインに忠実に仕上げた。世界に向けた一歩」と話す。来年2月にドイツ・フランクフルトで開かれる国際見本市に出展する。
  14日、吉澤社長と長男の剛(ごう)取締役部長、デザイナーのウォルフ・ワグナー氏らが弘前市役所を訪れ、葛西憲之市長に完成を報告した。
  完成した津軽打刃物はペティナイフや文化包丁など8種類。いずれも、暗門の滝(西目屋村)の波紋からヒントを得た独特の模様「暗紋(あんもん)」が広がっている。
  フランクフルト在住のワグナー氏が同社を訪れた際、伝統的な刀鍛冶技術に深く感動。日本刀の鋭利さを強調するため、一般的な包丁のように木製の柄を付けず、握りと刃を一体にした。ワグナー氏は「吉澤社長たちの仕事が見えるデザインにしたかった。完成品を見た時は(感動で)言葉が出なかった」という。
  吉澤社長は「厚さや握りの角度など近年になく難しい仕事だったが、いいチャレンジをさせてもらった」と話していた。
  今回の共同開発は、伝統技術を生かした海外向け商品開発などを手掛けるT.C.I研究所(本社京都)の事業の一環。優れた独自技術を持つ全国の事業者と、ドイツなどのデザイナーが参加し、海外の市場情報を基に現地のライフスタイルに適したデザイン商品を開発しているという。
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東奥日報社

二唐刃物鍛造所
青森県弘前市金属町4-1

 

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