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赤く燃える鉄の塊 田部家 たたらけら出し 雲南

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松江藩の鉄師を務めた田部家が約100年ぶりにたたら製鉄操業を行った、島根県雲南市吉田町吉田の和鋼生産研究開発施設で23日、製錬された鉄の塊けらの取り出し作業があった。これに合わせて同日、松江市内で「たたらの里づくりプロジェクト推進協議会」の発足式があり、産学官連携でたたらを地域振興に活用する方針を確認した。
 けら出しは、第25代当主の田部長右衛門氏(38)が社長を務める住宅・食品関連の田部(雲南市吉田町吉田)の社員が、同施設を運営する「公益財団法人鉄の歴史村地域振興事業団」の担当者の指導を受けて行った。
 22日から一昼夜、若手社員ら20人が砂鉄と木炭各800キロを近代たたら製鉄炉に投入。23日朝から炉の解体が始まり、砂鉄と木炭が燃焼して出来上がった二つのけらを取り出した。けらはいずれも長さ90センチ、幅50センチ、高さ20センチ。記念にけらのまま保存するか、鉄器製造に利用するかは今後検討する。
 同プロジェクト推進協の発足式には、雲南、安来市などの自治体関係者や経済団体、大学の研究者ら理事19人が出席。会長に選出された田部長右衛門氏は「中山間地域の人口減などの課題に事業で風穴を開け、地方創生につなげていきたい」とあいさつした。
 会合では、和鉄の調査研究や玉鋼を用いた茶道具などを作る「銘品プロダクション」や、古民家を宿泊施設に活用する「観光・文化プロダクション」など5事業を10年かけて進める基本計画を承認した。


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