健康な食生活と食文化に関心を持ってもらおうという学生対象の食育セミナーが26日、新潟大五十嵐キャンパス(新潟市西区)で開かれた。「和食を支える技術」などをテーマに、包丁製造「藤次郎」(燕市)のナイフギャラリー担当者らが和食と包丁の魅力について語った。
新潟大の主催。藤次郎の小川真登さんが、国産包丁は仕上げ工程が多く、切れ味が良いなどと特長を説明。小川さんは「特に刺身は包丁の切れ味で味が決まる。和食と同様、日本の包丁作りの技も世界で評価されている」と強調した。
「和食文化」をテーマに関西福祉科学大(大阪府)の的場輝佳客員教授が講演。「(和食は)季節の味、地域ごとの食材があり、栄養バランスも良い。継承していってもらいたい」と呼び掛けた。
大学院1年の学生(23)は「和食が長寿命を支えていると知って驚いたし、地域ごとにウナギを切る包丁の形が違うのが面白かった」と話した。
新潟日報 2019.1.28