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100均の包丁は使えるか?“良い包丁”を選ぶポイント

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女子SPA! 7月16日配信
http://joshi-spa.jp/551467

寄り添うモノを、どう選ぶか。

  料理をする上で最も使う道具と言えば、「包丁」。みなさんは、どんな包丁を選んでいますか? 大概の野菜・肉・魚が切れる「三徳包丁」を1本持っていれば、まずはOK。しかしこの1本、値段はピンキリで、どこまでこだわるべきか、非常に悩ましい問題です。

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  しかし、包丁の世界は奥深く、カンタンに語れる話ではありません。そこで今回は、包丁選びのきっかけにしていただくために、身近なところから考えていきたいと思います。

 ◆100均包丁はどこまで使えるのか!?

 ⇒バカにできないクオリティー。ただし、不得意な食材・切り方があることを知っておくこと!

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  最も安価な1本と言えば、100均の包丁でしょう。売り場を見ると、「なんでも楽々切れる」と銘打った万能包丁、少し小さめで女性にも使いやすいサイズのもの、切った時に離れやすい穴あきタイプ……驚くほど種類豊富にそろっています。

  これらの多くはステンレス製ですが、鋼製や本格ステンレス製を使用したことのある立場で使用してみると、正直、切れ味はイマイチ。しかし、だからといって料理ができないわけではありません。

  つまり、大概のものは切れるということ。世界的に有名な某アーティストが、幼稚園児の使うクレヨン(価格がリーズナブルで、プロ専用のものではない)を愛用しているという話を聞いたことがありますが、この100均包丁だって、パスタ料理、炒めもの、カレー、サラダなどなど……難なく作れるのです!

  心得ておくべきポイントは、2点。

 1.切れ味の劣化が早い⇒半年以内には買い替えたくなるでしょう

 2.上手に切れないものがある⇒刺し身のスライス、薬味(特にネギ)のみじん切り、柔らかいフルーツやトマトなど

  また、上質な料理器具じゃないと、料理をする気にならない! という人には、この切れ味は不向きかもしれません。

  では次に、上質な包丁とは一体どういうものなのか? の話に移りましょう。

 ◆良い包丁を選ぶためには?

  包丁の「素材」としてあげられるのは、大きく分けて3種類。「鋼(はがね)」、「ステンレス」、「セラミック」ですが、さらに配合などで細かく分類があり、使われる原料によって値段も変わってくるため、単に素材名だけで選ぶのは危険です。

  そこでここでは、一般的に「オールマイティーに切れ味が良いこと」を第一優先とし、素材ごとに選ぶ際の留意ポイントを整理してみました。

 ※プロユースは想定していません。

 ◆1、鋼(はがね)

 ⇒最も切れ味が良い。毎日使うこと! ツバ付きの柄を選ぶこと!

  プロの料理人も使う本格派。多くの料理人は、鋼と軟鉄を合わせた「合わせ包丁」を選んでいます。値段は高価なものが多く、切れ味が非常に良いこと、切れ味の持続性が良いこと、自分で研ぎやすいのが特徴。

  毎日使用していないと、錆びるリスクがあるので、毎日料理をする人にオススメです。また、握る「柄」の部分は、木製だと腐りやすく劣化してしまうため、刃と柄の間にツバの付いたものを選ぶと良いでしょう。

 ◆2、ステンレス

 ⇒一般用としては十分。長く使い続けたいなら、1万円以上を目安に!

  鋼に比べると、切れ味や刃の持続性は劣りますが、ある程度の品質のものを選べば、家庭用としては大合格。一概には言えませんが、理想の目安としては、「1万円以上」。数百円~数千円のリーズナブルなものは、うまく研げないことも多く、注意が必要です。錆びにくいため、料理頻度の少ない人にも安心して使うことができます。

 ◆3、セラミック

 ⇒最初の切れ味に騙されてはダメ! 切れ味の劣化が早く、自分では研げない

 「白い刃の包丁」に「カラフルな柄」と言えばイメージしやすいかもしれません。鋼やステンレスよりも切れ味が良いと書かれているのを目にしますが、それは最初だけの可能性が大。

  実は刃の劣化が非常に早く、自分で研ぐことができないため、包丁屋さんでもオススメされることは多くないはず。つまり、セラミック専門業者に研いでもらわない限り、「使い捨て」になってしまう可能性があることを念頭に置きましょう。

  ここまででわかるのは、安価な包丁は上手に研げない可能性があるということ。また、高価な包丁であっても、必ず研がないと長く使えないということです。安価なものを使い捨てながらつないでいくか、ある程度高価なものを大切にメンテナンスしていくかは、ご自身の価値観次第なのかもしれません。

 ◆どのくらいの頻度で研ぐべきか? どうやって研ぐか?

 ⇒季節ごとに研ぐのが理想だが、1年に1~2回は必須。シャープナーには要注意! プロに任せるべし!

  研ぐ頻度としては、包丁の使い方や使う頻度によって変わってきますが、「3カ月に1度=季節が変わるごとがベスト、現実的には年1~2度を念頭に」と覚えましょう。砥石で研ぐのはテクニックが必要ですから、専門店に研いでもらうのがオススメ。

  1000~2000円程度でお願いできます。ちなみに、包丁売り場で売られている「シャープナー」は、砥石とは違うので要注意。一般的に、砥石は刃を鋭角に、シャープナーは鈍角にするものです。

 ◆切れ味を長持ちさせるためには、「木製」のまな板を!

  最後に、包丁の刃を少しでも長持ちさせるためには、まな板の素材に気を配るのも有効です。最近主流のプラスチック製より「木製」の方が刃が傷みにくく、包丁にやさしいまな板であることは明確です。

  もしかすると、包丁選びは、「伴侶選び」に似ているのかも。自分の料理人生を楽しく快適に過ごすために、包丁選び・包丁メンテを考えてみてはいかがでしょうか!?

 <TEXT,PHOTO/スギアカツキ>

 【スギ アカツキ】

 東大卒の食文化研究家。長寿美容食研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で料理研究をはじめる。モットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。

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