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刀祖「元重」作か 静岡県で発見、関市が購入へ

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岐阜新聞Web 8月27日配信

鎌倉時代末期から南北朝時代にかけ美濃国に刀鍛冶の技術をもたらしたとされる、岐阜県関市の関鍛冶の祖先と伝わる刀匠「元重」と同じ銘の入った太刀が、静岡県の日本刀愛好家方で見つかり、関市は26日、所有者から300万円で購入する方針を発表した。
  一方、日本美術刀剣保存協会は室町時代初期の作と鑑定。関伝日本刀鍛錬技術保存会の井戸誠嗣会長は「元重という名の刀匠が2代、3代続いたという可能性も出てきた。『刀祖・元重』とは違うかもしれないが、関鍛冶の研究資料として重要だ」と話している。
  元重は九州から美濃国に移り住んだとされる。1450年に書かれた「美濃国鍛冶系図」で筆頭に元重の名があることから、関鍛冶の祖とされる。ただ、元重の刀剣は1振りの押し形(刀剣の拓本)が存在するのみで、架空の人物とみる声もある。
  見つかった太刀は長さ68センチ。茎(なかご)に「元重作」と銘が入っている。井戸会長によると、6月に岐阜市であった東海地方の刀剣愛好家のグループ「美濃刀愛好会」の集会で、静岡県の70代男性がこの太刀を持参して参加。井戸会長に「元重の刀は関にあった方がいい」と申し出たという。井戸会長が押し形と太刀の特徴を照らし合わせたところ一致したため、同保存会が関市に購入を働きかけた。市は購入費用を盛り込んだ補正予算案を市議会9月定例会に提出する。関市は既にこの太刀を所有者から借り受けており、関鍛冶伝承館(関市南春日町)で9月3日から一般向けに公開する。



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